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チオ硫酸ソーダ(俗名ハイポ)による塩素処理
脱塩素処理剤として通常使われる当社製品に、粒状の結晶チオ硫酸ソーダと液体のチオ硫酸ソーダ液32%があります。各種の塩素化合物を処理するのに必要なチオ硫酸ソーダの使用量は、次表をご参考ください。なお、以下は理論量ですので、実際はこれより多く必要になる場合があります。最終的には処理対象物を測定して、終点をご確認ください。また、処理後には酸が生じます。この酸を苛性ソーダで中和する場合の目安量も、同じ表に示しました。実際はpH計で確認しながら添加してください。
表:処理対象物1(㎏)に対するチオ硫酸ソーダの必要理論量(㎏)
製品名\処理対象物 | 結晶チオ硫酸ソーダ Na2S2O3・5H2O |
チオ硫酸ソーダ液 Na2S2O3-32% |
処理後に生じた酸を中和するのに 必要なNaOH固形換算(kg) |
---|---|---|---|
次亜塩素酸ソーダ | 0.83 | 1.66 | 0.27 |
亜塩素酸ソーダ | 1.37 | 2.73 | 0.44 |
塩素酸ソーダ | 1.75 | 3.48 | 0.56 |
二酸化塩素 | 2.30 | 4.57 | 1.33 |
塩素 | 0.87 | 1.74 | 1.41 |
過塩素酸ソーダ | 2.03 | 4.03 | 0.65 |
遊離残留塩素(次亜塩素酸として) | 1.19(※) | 2.38 | 1.15 |
理論量の計算には、処理しようとする対象物の濃度と量が必要です。次式に数値を代入するとチオ硫酸ソーダの理論量を求める事ができます。
[対象物濃度(%)]×[処理量(L)]×[上表の数値]÷100=[理論量(kg)]
あるいは、[対象物濃度(ppm)]×[処理量(L)]×[上表の数値]÷1000=[理論量(g)]
※計算例
例えば、遊離残留塩素(次亜塩素酸として)1ppmの水3000L(=3t=3m3)を結晶チオ硫酸ソーダで処理する場合は、上式に代入して、
1×3000×1.19÷1000=3.57
3.57gが結晶チオ硫酸ソーダの理論量となります。