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PRODUCT

アントラキュアー®UVSシリーズ

アントラキュアー® UVS シリーズ

  • UVS-1331
  • UVS-1101
  • CLOSE

350nmから405nmの範囲で光開始剤を増感する

UVS-1331とUVS-1101は、類似の構造とその吸収域から殆ど同等の光増感性を示す

硬化速度や深部硬化性の改善に寄与する

LEDのような様々な光源に対応可能

ラジカル系でUV光の照度差とそれに対する感度差を利用した解像度向上

製品名 アントラキュアー® UVS-1331 アントラキュアー® UVS-1101
構造式 構造式 構造式
分子式 C22H26O2 C18H18O2
スイス条例
SR 817.023.21
Part B Part B
荷姿 1 kg
25 kg
1 kg
20kg
  • UV-Vis スペクトルチャート
UV-Vis スペクトルチャート

濃度 : 10 ppm in CH3CN
光路長 : 10mm

  • 硬化速度の改善

UVS-1331は、365nm, 385nm, 395nm, 405nmのような長波長UV-LED下で十分なパフォーマンスを発揮しない光開始剤を増感・活性化する加えて、UVS-1331は光開始剤であるオニウム塩単独に比べ硬化速度を速める。
UVS-1101も同様の結果を示します。

<< 組成 >>

モノマー:
Celloxide 202P *1 100 部
光開始剤:
Omnicat 250 *2 4 PHR (ヨードニウム塩) または CPI-100P *3 6 PHR (スルホニウム塩)
光増感剤:
なし or アントラキュアー UVS-1331 1.0 PHR
硬化速度の改善

硬化条件

光源 : 395nm UV-LED

照度 : 50 mW/cm2

*1 : Daicel Corporation *2 : IGM Resins B.V *3 : San-Apro Ltd.

  • UVS-1331の添加量最適化による深部硬化

UVS-1331の添加量最適化による深部硬化

過剰量添加すると深部の硬化不良となる可能性がある

UVS-1101も下記同様の結果を示す

<< 組成 >>

モノマー:
Celloxide 2021P *1 100 部
光開始剤:
Omnicat 250 *2 2.5 PHR
光増感剤:
アントラキュアー UVS-1331 0.0 – 1.0 PHR
UVS-1331の添加量最適化による深部硬化

硬化条件

光源 : 405nm UV-LED

照度 : 50 mW/cm2

照射時間 : 120 sec

雰囲気 : Air at r.t.

*1 : Daicel Corporation *2 : IGM Resins B.V

  • 食品包装用インキ向けポリマー系Type II 光開始剤の増感

UVS-1331とUVS-1101は、スイス条例 (RS 817.023.21 Annex 10)にPart Bとしてリスト収載済み

UVS-1101も下記同様の結果を示す

<< 組成 >>

モノマー:
TMPTA 100 部
光開始剤 :
Omnipol BP * 3.0, 5.0 or 7.0 PHR
光増感剤:
なし or アントラキュアー UVS-1331 1.0 PHR
食品包装用インキ向けポリマー系Type II 光開始剤の増感

硬化条件

光源 : 高圧水銀ランプ

照度 : 135 mW/cm2

照射時間 : 10.0 sec

雰囲気 : Air

平均膜厚 : 30 μm(スピンコーティング)

* IGM Resins B.V.

  • UVS-581
  • CLOSE

350nmから405nmの範囲で光開始剤を増感する

395nmで鋭いピークを持つ為、低黄変である

増感可能な光開始剤の広い選択肢をもつ

LED光源に対応可能

UVS-581は、多くの光源波長に対応する組成とする為にUVS-1331またはUVS-1101と併用可能

製品名 アントラキュアー® UVS-581
スイス条例
SR 817.023.21
荷姿 1 kg
10 kg
  • UV-Vis スペクトルチャート
UV-Vis スペクトルチャート

濃度 : 10 ppm in CH3CN
光路長 : 10mm

  • 異なるLED光源下での硬化速度改善

UVS-581は、異なるLED波長下で硬化速度を向上させる

<< 組成 >>

モノマー:
Viscoat #400 *1 100 parts
光開始剤:
Omnirad 1173 *2 5 PHR
光増感剤 :
無し or アントラキュアー UVS-581 1.0 PHR
異なるLED光源下での硬化速度改善

硬化条件

光源 : 365nm UV-LED (43mW/cm2)
385nm UV-LED (43mW/cm2)
395nm UV-LED (50mW/cm2)

膜厚 : 30 μm

雰囲気 : Air

UV硬化層は、50 micronのPETフィルムで覆いPETを透過したUV-LEDで露光

*1 : Osaka Organic Chemical Industry Ltd. *2 : IGM Resins B.V.

  • UVS-581による黄色味低減

UVS-1331とUVS-581を組み合わせ、添加量の比率を適正にすることで硬化速度を維持しつつ黄色味を低減することが期待できる

<< 組成 >>

モノマー:
Celloxide 2021P *1 100 parts
光開始剤:
CPI-100P *2 2.0 PHR
光増感剤:
アントラキュアー UVS-581 and/or UVS-1331 (下記グラフ中のコメント参照ください。)
UVS-581による黄色味低減

硬化条件

光源 : 395nm UV-LED (50mW/cm2)

膜厚 : 0.4 mm

*1 : Daicel Corporation *2 : San-Apro Ltd.

  • UVS-2171
  • CLOSE

365nm ~ 405nm下で光酸発生剤 (PAGs) と ラジカル硬化系光開始剤の増感が期待できる

黄色味等の着色忌避の用途に使用可能

UV-LEDでの硬化に適用可能

UVS-2171は、UVS-1331またはUVS-1101と併用することで硬化速度の向上と黄色着色低減が期待できる

製品名 アントラキュアー® UVS-2171
スイス条例
SR 817.023.21
荷姿 1 kg
10 kg
  • UV-Vis スペクトルチャート
UV-Vis スペクトルチャート

濃度 : 10 ppm in CH3CN
光路長 : 10mm

  • 高い透明性と厚膜硬化の両立

UVS-2171は、透明性を維持しながら 365nmの光源下で、Omnirad 184やOmnirad 651に対し増感性を示した。(下記 YIデータご参照下さい)

フォトレオメーターによる粘度測定と官能評価

<< 組成 >>

モノマー:
TMPTA 100 部
光開始剤:
Omnirad TPO, 184, 651 *1 各 5 PHR
光増感剤:
無し or アントラキュアー UVS-2171 0.1 PHR
高い透明性と厚膜硬化の両立

硬化条件

光源 : i line (365nm) (200mW/cm2)

照射時間 : 30 sec

膜厚 : 1 mm

温度 : 25℃

ひずみ : 0.1%

周波数 : 1 Hz

*1 : IGM Resins B.V.

YI (黄色度)の比較

UVS-2171を用いることで、外観への影響なく増感可能

<< 組成 >>

モノマー:
TMPTA 100 部
光開始剤:
Omnirad 184 *1 5 PHR
光増感剤:
無し or アントラキュアー UVS-2171 1.0 PHR
YI (黄色度)の比較

硬化条件

光源 :365nm UV-LED (1 W/cm2)

膜厚 : 25 micron

YI (黄色度)の比較

*1 : IGM Resins B.V.

  • 空気下と窒素下での重合度の改善

異なる雰囲気下での重合度の改善

UVS-2171を添加することで、異なる雰囲気下で重合度の向上へ貢献

<< 組成 >>

モノマー:
Celloxide 2021P *1 100 部
光開始剤:
CPI-100P *2 3.0 PHR
光増感剤:
無し or アントラキュアー UVS-2171 2.0 PHR
空気下と窒素下での重合度の改善

硬化条件

Real Time FT-IR

光源 :365nm UV-LED
280mJ/cm2 (85 mW/cm2 × 3.3sec)

雰囲気 : 空気下 または 窒素下

*1 : Daicel Corporation *2 : San-Apro Ltd.

空気下と窒素下でのタックフリータイムの比較

UVS-2171を加えることで、空気下と同様に窒素下でも硬化速度の向上が期待できる

<< 組成 >>

モノマー:
UVR6105 *1 100 部
光開始剤:
UVI-6992 *1 3.0 PHR
光増感剤:
無し or アントラキュアー UVS-2171 0.8 PHR or 2.0 PHR
空気下と窒素下でのタックフリータイムの比較

硬化条件

光源 : 365nm UV-LED (< 数十mW/cm2)

雰囲気 : Air and Nitrogen (N2)

膜厚 : 12 μm

*1 : Dow Chemical Company

  • PAGの増感と黄色味低減

PAGの増感と透過率の維持

UVS-2171をカチオン系組成に加えた場合、透明な外観を維持できる

<< 組成 >>

モノマー:
Celloxide 2021P *1 100 部
光開始剤:
CPI-100P *2 3.0 PHR (有効成分)
光増感剤:
無し or アントラキュアー UVS-2171 0.8, 1.5, 3.0 PHR
PAGの増感と黄色味低減

硬化条件

光源 : 65nm UV-LED (0.53 W/cm2)

コンベアスピード: about 1 m/min

膜厚 : about 30 micron (スピンコート)

雰囲気 : 空気下

*1 : Daicel Corporation *2 : San-Apro Ltd.

■ UVS-1331の黄色味を低減させるためのUVS-2171の活用例

  外観 硬化条件;
+ 脂環式エポキシ樹脂
CYRACURE UVR-6105 *1 100 部
+ 光開始剤 : Omnicat 250 *2 2 PHR
+ 膜厚 : 500 μm
+ 光源 : UV-LED 395nm
+ 照度 : 1.5W/cm2
照射前 4分照射後
UVS-1331
0.5 PHR
UV硬化層の色は照射5sec後に変化し始め次第に黄色味を呈した。
UVS-1331
0.1 PHR

UVS-2171
2.0 PHR
UVS-1331とUVS-2171を併用した場合、照射5sec後以降も透明性を維持し硬化した。

*1 : The Dow Chemical Company *2 : IGM Resins B.V.